Sacred Bones Records /N.Y./US/ www.sacredbonesrecords.com
ニューヨークは、ブルックリンを拠点とする2007年に立ち上げられた、内向型のバンドやガレージ・ロックをリリースする、Caleb Braatenが主宰するレーベル。ローファイなそれらのサウンドは、実験性の高いものや奇妙な音を発するバンドを得意としているが、ここ最近は少しずつポップな作品も増えつつある。また、13th ChimeやThe Cultural Decayなど、ニューウェーヴ/ノーウェーヴのオリジナル世代の埋もれた作品を発掘し、リリースすることにも熱心。今後はWoodsやThe Fresh & Onlysのシングル他、Religious Knivesなどのアルバム・リリースも控えている。統一されたジャケット・ワークはいつまで続行するであろうか、気になるところ。
Artists:
Factums
現在はThe Intelligenceに専念するLars Finbergが在籍していたバンド、A-Framesとのステージで、そのThe IntelligenceのドラマーであるMatthew Fordが、Fruit Batsのギター、キーボド担当のDan Strackと、実験音楽やアート作品も手掛けるJesse Paul Millerの3人で始めたシアトルのバンド。ノー・ウェーヴ感を漂わせる乾いたミニマル・パンクから、ノイズ、パスル音などがサイケデリックにループされる実験的なアート・ロックな志向で、レーベルの象徴的存在でありながらも、最も実験性に富んでいると言えるでしょう。Assophon, Kill Shamanなどからもリリースをしている。
Gary War
ニューヨーク・シティーのソロ・アーティスト。”Horribles Parade”は、Shdwply Recordsからのデビュー作に続くセカンド・アルバム。4トラックの宅録機材を用い、歪んだエレクトロニクスと引きずったヴォーカルを重ね、ファジーなノーウェーヴ・ポップを作り出している。ライブ時はサポート・メンバーを加え、複数で演奏をしている模様。Blank Dogsとのプロジェクト、Roman SoldiersのシングルをCaptured Tracksからもリリースしている。
The Pink Noise
モントリオールを拠点とするデュオ。”Dream Code”は、彼等のデビュー作。チープなリズム・マシーン・ループに、カシオトーン系のシンセ・メロディーに、ニューウェーヴ/ポジパン的な旋律やヴォーカルで構成したローファイ・エレクトロ・パンク/ポップ。Almost Ready Records, Kill Shamanから2nd、3rdアルバムをリリース済み。
Zola Jesus
ウィスコンシン出身の女性アーティスト、Nika Roza Danilovaによるソロ・プロジェクト。7歳の時からヴォイズ・レッスンとオペラを学び、その後はDiamanda Galas, Lydia Lunch, Throbbing GristleそしてSwansなどに影響を受ける。オペラ風な歌い方に、キーボード、ドラムマシーンを中心に作られるローファイ・ダークポップは、彼女が影響を受けるアーティストのそれに通じる。Die Stasi, Troubleman Unlimited, Aurora Borealisなどからリリースを重ね、Sacred Bonesから初のフル・アルバムをリリース。Xiu XiuのJamie Stewart, Dreddy Rupertらによるバンド、Former Ghostsにも参加している。
Vermillion Sands
イタリアはトレヴィーゾのAnna, Nene, Caio, Kranoの4人によるバンド。自国のRijapov Recordsからリリースされた 7インチが評価を受け、Sacred Bonesから12インチ・リリース。女性ヴォーカルをフロントに置き、MekonsとHeadcoateesが出会い、シリアスなガレージロックをやったような音か、女性ヴォーカルを立てて、Dan Melchoirが作ったような音。Fat Possumからデビュー・アルバムが控えている。
Nice Face
ドラムマシーンを用い、ローファイ・パンクを演じるワンマン・プロジェクト。HoZac Recordsからのシングルに続く7インチがSacred Bonesから2枚の7インチをリリース。同じくソロ・アーティストとして良く知られるBlank Dogsにも通じるようなスタンスで、いわゆる”シットゲイズ”と呼ばれるバンドの部類です。
Moon Duo
Wooden Shjipsのギタリスト/シンガーのRipley Jonsonが、Sanae Yamadaと始めたプロジェクト。Wooden Shjips同様にループ感のあるサイケデリック・ロックですが、クラウトロックの影響を強く感じさせ、シンセ・フレーズが浮遊感をもって持続するミニマル・ロック。”Killing Time EP”とほぼ同時にSick Thirstからリリースされた12インチは既にソールドアウト状態。
The Rebel
In The RedなどからリリースしているUKのバンド、Country TeasersのBen Wallersによる分身。 Country Teasersでのパンク・エッセンスをぐっと下方修正して、初期Pavement的ローファイ感とSlintのような冷ややかな雰囲気をミックスしたサウンド。とてもクールですが暖かさもあるいい音です。
Spirit Photography
Christmas Islandのメンバーも在籍するサン・ディエゴの3ピース。Sacred Bonesからの7インチがデビュー作となり、Str8line Records, Volar, Neon Aztecなどからリリースを控えている。バリトン・スタイルのヴォーカルによるポスト・パンク。
Children’s Hospital
A-Frames, Intelligence, Podent Plague, Afcgtといったバンドで活動するシアトルのデュオ。サウンドの方はそれらのバンドの方向性に通じる乾ききった歪んだ音を、実験的なフィールドまで落とし込んだ作風で、Factums同様に実験性は高い。しかし、ノイジーロックも展開し、音楽性は広い。
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