23. October 2007 / staffs’ best
土曜日, 11月 10th, 2007
お店の正面のずっと工事中だったビルがニョキニョキと成長し、気付けばもう鉄骨部は完成したみたいです。完成したら、オサレブランドの入ったオサレふぁっしょんびるになるようですよ! しかしブックファーストさんの移転がヒジョーに痛いです。本屋砂漠です。では、10月のスタッフ・ベストです!
hollAnd 『Love Fluxus』 (TeenBeat Records) |
Wzt Hearts 『Threads Rope Spell Making Your Bones』 (Carpark) |
Refree 『Els Invertebrats』 (Acuarela) |
1. hollAnd / Love Fluxus / TeenBeat Records
2. Wzt Hearts / Threads Rope Spell Making Your Bones / Carpark
3. Refree / Els Invertebrats / Acuarela
4. Old Time Relijun / Catharsis In Crisis / K Records
5. The Sunburned Hand Of The Man / Fire Escape / Smalltown Supersound
6. Climax Golden Twins / 5 Cents A Piece / Abduction
7. XBXRX / Sounds / Important Records
8. Mouthus / Saw a Halo / Load Records
9. The Fiery Furnaces / Widow City / Thrill Jockey
10. 230 Dicisadero / 230 Divisadero / Locust
最近のテレビ・ニュースを騒がす話題のくだらなさから、NHKの良さを再確認。でも金払ってねーからなー。それとチャンネルを合わせれば、ジャニーズか吉本(お笑い)のどっちかな状態もかなりしんどい。でも、そんなこととは関係なくいい音楽があるのです・・。
今月あたりは、海外事情的にはリリースしておけ時期なので大量であったと思うけど、どうしても好きなんです。いつ出したって構いません、一生愛し続けるであろうレーベルからの新作。劇的にレーベル主宰者のカラーに染まっていて、ちょっとやり過ぎでは?とすら思える、hollAndですが、なんだろな、この出音と音楽性はどうしても嫌いになれない。
いま、TeenBeatと言ってもピンとこない人も増えてしまったかも知れないけど、90年代初期頃からのUSインディー・ブームの特徴的な動きに、7インチ・リリースが挙げられると思う。当時は某レコード屋や当店でも7インチ・コーナーはひとつの核として存在していたよね。僕も7インチ・コーナーは特に面白い場所として必死に探ったものでした。アルバムをリリースする前のシングルとしての役割の他に、スプリット・リリースの原点を作ったり、シリーズ企画であったり、なにより無名な新しいバンドが掘り出せる見つけた感が楽しめる面白さがあった。7インチのみでいなくなったバンドなんて沢山いたし、さっき、USとは言ったけどUKにもSarahなど7インチを中心にリリースするレーベルもあったし、7インチをうまく利用していたレーベルも沢山あった。その中でも、TeenBeatの7インチ・リリースはなんか印象深かった。もちろんTeenBeatだけではないけど、初期にはGastr Del Solを真っ先にリリースしたりと鋭い視点は当時からあったしね。もしかしたら今の時代のMyspaceに近い感覚が7インチにはあったかも知れないけど、そこまでは便利ではない。それと、圧倒的な違いは手に取れるってこと。今もそうだけど、たいがいの7インチは手作りなジャケットが多くて、結局持っていてもたいした価値にもならないけど、普通の12インチ・サイズのものよりは愛着があった。この先、7インチが再び盛り上がるってことはないだろうけど、デジタルな文化が根付く今の時代、そしてこれからの音楽事情を思うと、モノへの愛情を感じるには7インチ全盛時代が懐かしく思える。そして産業音楽やメジャー・タイトルと違って、今の時代こそインディー・レーベルがやることと、それを愛してい聴いていくためにはちょっとの無理は必要ではないかと思うこのごろです。でも、それがきっと楽しいと思うんだけどね。
(柳沢)
Thurston Moore 『Trees Outside The Academy』 (Ecstatic Peace) |
Magik Markers 『Boss』 (Ecstatic Peace) |
Nadja 『Radiance of Shadows』 (Alien8 Recordings) |
1. Thurston Moore / Trees Outside The Academy / Ecstatic Peace
2. Magik Markers / Boss / Ecstatic Peace
3. Nadja / Radiance of Shadows / Alien8 Recordings
4. Suishou No Fune / The Shining Star - Live / Important Records
5. The Octopus Project / Hello Avalanche / Peek-A-Boo Industries
6. Jens Lekman / Night Falls Over Kortedala / Secretly Canadian
7. Soso / Tinfoil On The Wind / Hue
8. Even As We Speak / A Three Minute Song Is One Minute Too Long / Egg Records
9. The Hermit Crabs / Saw You Danceing / Matinee
10. Vashti Bunyan / Some Things Just Stick In Your Mind / Fat Cat
来たる12月12日に、Happy Princeより、Laura “Radio Swan Is Down”が発売されます。
先日、アートワークを含め、全ての最終形が自分の手を離れ、プレスなどに回っています。
ライセンスものですが、オリジナル盤を超える形でバンドを作品を世に紹介できると確信しています。
是非是非ウェブサイトでチェックしてみてください。
http://happyprince.info/
Thurston Mooreのソロに始まって、Magik Markers、MV/EEとロック3部作のような流れになったEcstatic Peaceの爽快さには大いに楽しませてもらいました。
やっぱりロックが好きです。
(藤井)
Richard Youngs 『Autumn Response』 (Jagjaguwar) |
Charalambides 『Likeness』 (Kranky) |
The Sunburned Hand Of The Man 『Fire Escape』 (Smalltown Supersound) |
1. Richard Youngs / Autumn Response / Jagjaguwar
2. Charalambides / Likeness / Kranky
3. The Sunburned Hand Of The Man / Fire Escape / Smalltown Supersound
4. Mouthus / Saw a Halo / Load Records
5. Thurston Moore / Trees Outside The Academy / Ecstatic Peace
6. Robert Wyatt / Comicopera / Domino
7. Oren Ambarchi / Pendulum’s Embrace / Southern Lord
8. Climax Golden Twins / 5 Cents A Piece / Abduction
9. Soloal One / Antena / Romz
10. Beirut / The Flying Club Cup / Ba Da Bing!
今月はリリース多かったですね。クリスマス休暇〜年末年始を避けるため、10月11月は毎年恒例のリリースラッシュとなるのですが、今年は自分のオールタイムベストなアヴァン系の大御所たちの新作が一気にドーンと来ました。お財布にもドーンと響きました。が、どれも大好きな作品なので、嬉しい限りです。ホクホク。そんなわけで、一応順位はついてはいますが、全部1位という感じです。
Richard Youngsは、アヴァンっぽい実験作もいいけど、やっぱり彼の歌声はすげーです。神の歌声です。切れ目なく輪唱のように畳み掛けられエンエンと続く「走る100頭の馬〜♪」のフレーズに、神のお告げってこんな感じ?なんてヤバいことを焦点の定まらぬ眼で言い出しそうな自分がおります。ああ最高。自分の生涯ベスト10には『Festival』が多分確実に入ると思うんですが、それは別格として、今作はもしかしたらその次に好きな『Advent』と『Sapphie』に並ぶくらい好きかもしれません。って、好き嫌いで語ってしまうのは、こういう公共の場ではあんまり良くないのかもしれないけれど。今回はご勘弁ください。『Autumn Response』は、ギター&ヴォ−カルのオーヴァーダブ手法が、前作よりもさらに顕著に、多彩な形でフィーチャーされていて、Naive Sharman的なものの一つの到達点であるようにも思います。音が横溢するマキシマムなミニマル・ミュージックの金字塔。ただ、そろそろ、次作あたりには、もう少し隙間のある音数少なめシンプルな作品も聴きたいかもしれないなあ。
それから、Charalambidesは個人的に今作が最高傑作だと思います。商品コメントにも書きましたが、Tom Carterのギター、いい音してるんですよほんと。スペース・エコーのヴィンテージ感にサイケ・ブルースをブレンドしたこの音色は、まさに絶佳絶品です。
もうひとつ、感慨深かったのがThurston Mooreの超久々のソロがすごく良かったことです。今思えば、この後に続々とEcstatic Peace!から、MV & EE with the Golden Roadなどを筆頭にロックンロール回帰路線のリリースが連なるわけで、このアルバムはある意味、サーストン&Ecstatic Peace!の現在と未来を象徴しているものかもしれません。しかしそれよりも何よりも、このサーストンの肩の力の抜け具合は一体なんなのでしょう。サーストンの平熱具合のヴォーカルと、アコースティック・ギターは、聴き進めていけばいくほど感動的でした。伸びやかで軽やかです。基本的に曲の展開やらコードやらはSonic Youthと変わらないんだけど、エレクトリック・ギターの方をJ Mascisに任せて自分はアコギに専念しているからか、非常にインティメイトな音の仕上がりで、素晴らしいです。
いや〜、今回は思い入れありすぎで書き切れませんよ!
というわけでこのへんでやめときます。
(薮崎)
Beirut 『The Flying Club Cup』 (Ba Da Bing!) |
Buck 65 『Situation』 (Strange Famous) |
Soloal One 『Antena』 (Romz) |
Beirut / The Flying Club Cup / Ba Da Bing!
Buck 65 / Situation / Strange Famous
Soloal One / Antena / Romz
El Chavo / Selectah / Jakarta
South Rakkas Crew / Mix Up / Mad Decent
Frog Pocket / Come On Primates! / Planet Mu
Various Artists / Ethnic Minority Music of Southern Laos / Sublime Frequencies
Diplo & Tripledouble / Aeiou 2 / Money Studies
Various Artists / Rinse 01 - Geeneus / Rinse
Bam Bam 001 / Bam Bam 001 / Bambam
Tes La Rok / Bass 31 / 3.5 Records
2004年完成、2005年のプレミア上映からあまりの衝撃度にお蔵入りしていた柴田剛監督の映画「おそいひと」(音楽はworld’s end girlfriendが担当)がついに12月に公開されるみたいです。http://osoihito.jp/
さてさて10月ですが、Beirutの2ndアルバムが際立って印象的でした。2ndといえば自社ものですがSoloal Oneの2ndも無事リリース。今月Mr Cooperも出演でリリースパーティーも予定していますので是非。Sublime Frequenciesの新作もまたやってくれました。ここのは今後無責任にも毎回リリースごとにベストに入れさせてもらおうかと思ってます。あとはMIX CD2連発とダブ・ステップ2作。今回のDiploのMIX、「ホントはこの人日本人なんじゃないの?」と思えるような曲まで入ってます。
最後に告知ですがワルシャワのダウンロードサイト、warszawa DLでもROMZのカタログ販売が開始しましたので是非チェックしてみてください。
(タカラダミチノブ)
D・キッサン共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会 (1) 一迅社 |
D・キッサン共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会 (2) 一迅社 |
D・キッサン / 共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会 / 一迅社
Lukid / The Now EP / Werk
Kit Clayton & Sutekh / I Left My Heart In San Francisco / Adjunct
Strategy / Pacific Agenda / Dreck
Portable / Powers Of Ten / Sud Electronic
Zs / Arms / Planaria
『共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会』がオモシロイのです。1巻がかなり素晴らしかったので2巻も期待してました。はい、バッチリです。
図書委員会を題材にした4コマで、なんだか読書ものって最近ちょこっと流行ってたりするんですが、こちらは「読書」が題材なのではなくって、「図書委員という行為」が主なネタなのですよ。すなわち、配架(本を本棚に整理する)、ブッカー貼り(本に傷がつかないようカバーに補強用の透明シールを貼る)、貸し出し作業などなど、図書委員としての活動を軸に(そして時には——あるいは多くの場合においては——完全にその軸からもズレつつ)物語を展開させるという、まったくもって地味にもホドがある設定を、でも小気味良いテンポと適度な温度感で楽しく読ませるのです。故にあまり本を読む楽しさとかそういうのは伝わってこないかわりに、図書委員という、なんだか優等生然としてしっかりしていそうなイメージとは裏腹のまったりとしたのらりくらりな仕事の立ち位置における居心地の良さだけがどんどん拡大していって、なんとも無可有郷的な世界が広がります。
「読書」ではなく「図書委員」を楽しむというのは、「音楽」よりも「レコ屋」が、「DJ」よりも「タンテ」と「ミキサー」が好きだったりする心理にも似ていて、同じ方向を向いていそうで実はちがったりする心情がうまくここで掬い取られているのではないかと。そしてなによりキャラがねー、すごいイイんですよ。図書委員物語なんて、設定的にどうしたって地味にならざるを得ないわけで、それでもこのマンガがやっぱりオモシロイのは、キャラに魅力があるからです。容姿運動神経社交性どれも抜群なのになんだかひどく腐った趣味をお持ちだったり、優等生だけどクロいお腹の底が見え隠れするお人だったりと、登場人物はどれも書籍や図書委員といった言葉から連想できるけれども別にそうでなくてもぜんぜん問題ないぐらい確固たるキャラ性を獲得してます。極言するとこのキャラたちがいれば図書委員マンガである理由は必要なかったりもしますが、そこはそれ、あくまで図書室という空間の中だからこそ、このユルリとした感覚が活きるってなもんですよ?
あ、実写化はされないです、念のため。
(西山)
Electric Kulintang 『Dialects』 (Plastic Records) |
Thurston Moore 『Trees Outside The Academy』 (Ecstatic Peace) |
Mouthus 『Saw a Halo』 (Load Record) |
1. Electric Kulintang / Dialects / Plastic Records
2. Thurston Moore / Trees Outside The Academy / Ecstatic Peace
3. Mouthus / Saw a Halo / Load Record
4. Tenniscoats / Tantan Terapy / Headz
5. Richard Youngs / Autumn Response / Jagjaguwar
6. The Sunburned Hand Of The Man / Fire Escape / Smalltown Supersound
7. Refree / Els Invertebrats / Acuarela
8. Oren Ambarchi / Pendulum’s Embrace / Southern Lord
9. The Drift! / Ceiling Sky / Temporary Residence Limited
10. Charalambides / Likeness / Kranky
朝晩冷え込み、じわじわと冬の気配を感じる季節になってきまして、何を着て出かければ良いのやらという時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今月も良作多くて迷いまくでしたが、まずはDerek BaileyやJohn Zorn等、様々なアーティストとの共演経験のある、フィリピン系アメリカ人のコンポーザー/パーカッショニスト、Susie Ibarra率いるNYのパーカッション・デュオ、Electric Kulintang。フィリピンの民族音楽「クリンタン」を土台に、様々なエッセンスを鏤めて、現代的にアップデートさせたミニマルでカラフルでポップなサウンドは極めて個性的。この作品を発見/輸入できたことは今年の大きな収穫でした。ちなみに最後のライヴ・トラックでThurston Mooreがギターをプレイしてます。
そしてそのサーストンの12年ぶりとなるのソロ作。「Psychic Hearts」は青春時代に聴きまくったものですが、本作も引けを取らない仕上がり。「サーストンの49歳の現状」とでも表現できそうなアコースティックでポップな印象のロック・サウンドに感涙です。盟友スティーヴとJ、そしてSamara Lubelskiのバックアップも見事!このメンツで来日してくれたら言うこと無しですが。。
他にも、フォークからノイズ・ロック/コアまで横断する、Loadからの注目の逸材Mouthusや、Room40からのリリースに続きまたも傑作を作り上げたTenniscoats、ぐっとシンプルなアプローチで相変わらずその天才ぶりを見せつけてくれたRichard Youngs等々、聴き応えのある注目作が目白押しでした。
先日浅草のゲットーで食したカキにアタリましてノロウィルスに感染しました。いやはやあんなに苦しいものとは。。その日の夜は悶絶して何も食べられなかったのですが、翌朝病院行って点滴打ったら回復して、そのまま出勤、そして夜にはライヴにまで行けて、「点滴ってすげーな」と思いました。そういえば菅原文太氏は「ポカリスウェットのようなもの」と言って、点滴をダイレクトに飲んでいるそうです。。
(国井)
D・キッサン
D・キッサン