Archive for 6月, 2007

18. May 2007 / staffs’ best

日曜日, 6月 10th, 2007

すっかり暑いですね。今月から本コーナーにも新しい風を!、ということで、ゲスト枠を設け、ワルシャワに縁の深い方にチャート選出をお願いしていこうと思います。今回は、ワルシャワが仕入れでいつもお世話になっている某社の国井氏に参戦いただきました!

☆WarszawaレーベルのWimm Recordingsニューリリース速報!
DJ C『Sonic Weapon』(Wimm Recordings)/cd
6月6日発売です!!!!!!!


The Mary Timony Band
『Shapes We Make』
(Kill Rock Stars)

Dan Deacon
『Spiderman of the Rings』
(Carpark)

Cinematic Orchestra
『Ma Fleur』
(Ninja Tune)

album
1. The Mary Timony Band / Shapes We Make / Kill Rock Stars
2. Dan Deacon / Spiderman of the Rings / Carpark
3. Cinematic Orchestra / Ma Fleur / Ninja Tune
4. Battles / Mirrored / Warp
5. Leyode / Fascinating Tininess… / Easel Music
6. Monotract / Trueno Oscuro / Load Records
7. Sage Francis / Human Death Dance / Anti
8. Contemporary Noise Quintet / Oig Inside The Gentleman / Gustaff
9. Growing / Vision Swim / Troubleman Unlimited
10. The Trees Community / Christ Tree (Regular Edition) / Hand/Eye

single
1. Take / Took One / Poobah
2. Tarentel / Home Ruckus/Double-Sides Air / Type
3. Hair Police / Strict / Troubleman Unlimited

4/4
1. Soultourist / Turn Loose EP / Drumpoet Community
2. The Rice Twins / Can I Say / K2
3. Kalabrese / Rumpelzirkus / Stattmusik
4. Phonique / Good Idea / Dessous
5. Henrik Schwarz / Walk Music / Mood Music

 前振りが何も思いつかないので、チャートの話へ進ませてもらいます。今月はバランスいいから4/4チャートも復活です。
 やっぱり、めっきりハウス色強くてごめんなさい。Phoniqueのアルバムは普段の12インチ路線以上にポップ・ソング中心で楽しめました。ここからのシングルカットにも大いに期待できます。シングルの3作品はどれも個性的でしたね。Takeは間もなく出るアルバムはビート路線が強いでしょうが、このシングルはミラクルです。Tarentelは着実に進歩が感じられて、今最も期待できるロック・バンドでしょう。アルバムですが、Mary Timonyさんには、ぐっときちゃいました。あんまりメロディックでなくて、このくらいのポップス加減の唄ものに弱いのです。元、Heliumっていうのも惹かれる要素のひとつですが、それを差し引いても素直に好きでした。他は、「いいもんわいい」的な並びで、つまんなくてすいません。チャートには入れませんでしたが、Life On Earth!ももちろん好きなんですが、本体のDungenへの思入れがあまりに強いので、ここはひとまず保留です。Dungenの新作が待ち遠しいこのごろです。

(柳澤)


Life On Earth!
『Look!!』
(Subliminal Sounds)

Growing
『Vision Swim』
(Troubleman Unlimited)

Epic45
『May Your Heart Be The Map』
(Thomason Sound)

1. Life On Earth! / Look!! / Subliminal Sounds
2. Growing / Vision Swim / Troubleman Unlimited
3. Epic45 / May Your Heart Be The Map / Thomason Sound
4. Asa Irons & Swaan Miller / Asa Irons & Swaan Miller / Important Records
5. Wildbirds & Peacedrums / Heartcore / Found You
6. The Trees Community / Christ Tree (Regular Edition) / Hand/Eye

 学生時代に、The Milleniumの”Begin”(1968年発表、ソフト・ロックの超名作)をはじめて聴いたときは、それはびっくりしました。驚いたと同時に、「これはすごいなー。最高の音楽だなー。これを超えるものはなかなかないなー」と思ったものです。
 Life On Earth!の作品も、The Milleniumを聴いたときのような、マジカルな感覚を呼び起こされました。もちろん、さすがにThe Milleniumを超えるほどではなかったのですが、それでも昨今の作品としては、驚きに値するほど、マジカルな輝きに包まれていました。
 今月は、他にもマジカルな歌モノが沢山あって、素晴らしかったです。4〜6はそんな感じ。
 そこに、今回異色ながら食い込んだ傑作2選は、GrowingEpic45です。どちらも、ポストロックだーの、ドローンだーのといったカテゴライゼーションが億劫になってしまうほど素晴らしい作品で、こういう音楽があって、饂飩がうまければ、僕はしばし生きることができるだろうと思うのです。

 さてさて、本人たちのサイトやマイスペースで明らかにされてしまったので、まるでできちゃった婚のように報告しますが、来たる7月18日に、God Is An Astronautの3rdアルバム”Far From Refuge”を、新規に創設したレーベル・Happy Princeより国内盤リリースします!! それまでの情報などは、夜なべして作った新規レーベル・サイト、http://happyprince.info/でチェックしてください!! ブックマーク、リンクはもちろん大歓迎。少し試聴もできますよ! では、リリースまで、God Is…祭りに是非是非ご参加ください!!

(藤井)


Life On Earth!
『Look!!』
(Subliminal Sounds)

Kathy Diamond
『Miss Diamond To You』
(Permanent Vacation)

Kammerflimmer Kollektief
『Jinx』
(Yacca)

1. Life On Earth! / Look!! / Subliminal Sounds
2. Kathy Diamond/ Miss Diamond To You / Permanent Vacation
3. Kammerflimmer Kollektief / Jinx / Yacca
4. Pan Sonic / Katodivaihe / Cathodephase/IBlast First Petite
5. Growing / Vision Swim / Troubleman Unlimited
6. Dntel / Dumb Luck / Sub Pop
7. Kalabrese / Rumpelzirkus / Stattmusik
8. Wildbirds & Peacedrums / Heartcore / Found You
9. Ov / Noctilucent Valleys / Soft Abuse
10. Burning Star Core / Operator Dead… Post Abandoned / No Quarter

  ども、今月はSunn O))) & Borisのライブ@川崎CITTAに行ってきました。アンプ3段重ねで10台使うらしいという前評判どおり、ステージにはずどーーーーーーんとアンプ・タワーが(たぶん)3本そびえ立ち、さながらそれはエレクトリック・ストーンヘンジかというごとき迫力で、メンバー登場前の無人状態においても、ステージは異様なムードに満ち満ちていました。Sunn O)))というバンドを評する時、『世界一音が大きいバンド』という冠があります。実際に会場で体験してみると、確かに重低音がフルテンで低音モコモコいいすぎて音の細部はまったく分からない感じで、音圧がビリビリとした震動とともに地鳴りのように身体を伝わってくるのですが、鼓膜を刺激するような高域/中域の大音量ではないので、個人的には予想外に心地よい爆音空間でした。Borisはさすがにカッコよく、そしてSunn O)))は、思っていたよりもはるかに「精神性」を重視したステージ・パフォーマンスで、ややシアトリカルさすら感じるほど。こう考えると、今やドローンを具象化する化身になったかのような無機的とも言える方向に突き進んでいるEarthと、このSunn O)))が一緒にツアーしているというのも、結構不思議な気もします。しかしあの地鳴りは本当にすごい。ライブ中、音波が兵器になるトリガーが何度もあったように思いますね。久々に鳥肌が立ちました。話はやや逸れるけれど、青山真治監督の作品で『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』という映画があって、世界の果てで爆音のノイズ・サウンドを演奏するという非常に重要なシーンがあるのですが、そこで流れている音楽というのはこういう音なのではなかろうか、と考えたりしました。ちょいと宗教的すぎますかね。
 では今月の10枚です。今月は大豊作だったように思います。
 GrowingPan Sonicは言葉は不要。最高にかっこいいの一言。
 Life On Earth! は、ひさびさに胸が高鳴ったサイケデリック・ドリーミー・サウンドでした。もともとDungenも大好きで、それにTown & Countryのサイケ方向への牽引者であるだろうベンとジョシュが参加していて、ベンのBird Show名義的側面がマッチしてこれは絶対ハズレなし!と聴く前に確信しました。実際そのとおりで、とにかく1曲目のつかみはすごいなあ。日曜の昼下がりに陽だまりで聴きたい素晴らしい音楽です。
 それから、CDでまとめて聴けてとても嬉しいKathy Diamond。琴線に触れるメロディと甘い歌声で、泣けてきそうなグッと来る瞬間がたくさんあります。フィリ−・ソウルとか70/80年代の甘酸っぱいソウル・テイストです。この「ヴォーカル押し」流れで行くと、次にくるのはKalabreseです。Kate Waxヴォーカルの2曲目もいいし、あと個人的に一発でやられたキラーチューンがGuillermo Sohryaがヴォーカルの「Hide」というトラック。なんでしょね。偏愛です。それからよく聴いたのがDntelですね。James Figurine名義にもやや近いポップな部分になんだか惹かれた1枚。Fogがヴォーカルとっている「Natural Resources」が超名曲です。
 ジャケットも含めてトータルア−トワークで素晴らしかったのがKammerflimmer Kollektiefの待ちに待った新作です。前作のジャズテイストよりももっと深い内面世界に突き進んでしまったかのような、シリアスでダークで荘厳な1枚。前作の方がある意味キャッチ−だけど、私は今作の重さも大好きです。ジャケが本当にすばらしいなあ。前作と対になっているので、2枚並べて楽しみましょう

(今月は長い・薮崎)


Pan Sonic
『Katodivaihe/Cathodephase』
(Blast First Petite)

A Guy Called Gerald
『Proto Acid/The Berlin Sessions 2』
(Laboratory Instinct)

Modeselektor
『Boogy Bytes Vol.3』
(BPitch Control)

1. Pan Sonic / Katodivaihe/Cathodephase / Blast First Petite
2. A Guy Called Gerald / Proto Acid/The Berlin Sessions 2 / Laboratory Instinct
3. Modeselektor / Boogy Bytes Vol.3 / BPitch Control
4. Growing / Vision Swim / Troubleman Unlimited
5. Various Artists / Rumble in the Jungle / Soul Jazz

もうね、あのね、すごいんですよ。すごい地味なんですよ。『電脳コイル』が。とある電脳設備化が進められた特別行政区を舞台に、主要キャラがみんなへんなメガネっていうかゴーグルっていうか、眼鏡型の透明なディスプレイを着用してて、それでネットに接続したり電子的なペットを視覚化したりする世界なのですが、同時に古い神社とか鳥居の古都風景がテクノロジーと共存していて(鳥居の内側は電脳技術の及ばない独立空間、という設定なのですよ)、はい、ワタシはこういう世界観にグッときます。テクノロジーっていうのは最終的なアウトプットがシンプルであればあるだけ力強いわけで、メガネを装着すればすぐ電脳にアクセスできるってシンプルさは魅力です。地味だけど日常と地続きのちょっとした異世界が開けます。そういえばTraktor Scratch(http://www.nativeinstruments.de/index.php?id=traktorscratch_us)が出ていて、こいつのよいところも、マルチコア・ケーブルを使ったセットアップの簡単さですね。繋いで差せばすぐOK! プラグ・アンド・プレイ! 『電脳コイル』もTraktor Scratchと同じく、セットアップの簡単さに驚くという地味な感動をお届けしてくれます。あとはメガネをつけるだけでTraktor Scratchを操作できるようになったら世の中はカンペキ。

(西山)


Shellac
『Excellent Italian Greyhound』
(Touch And Go)

Growing
『Vision Swim』
(Troubleman Unlimited)

Pan Sonic
『Katodivaihe/Cathodephrase』
(Blast First Petite)

1. *Shellac / Excellent Italian Greyhound / Touch And Go【*6月分】
2. Growing / Vision Swim / Troubleman Unlimited
3. Pan Sonic / Katodivaihe/Cathodephrase / Blast First Petite
4. *Dead C / Future Artists / Ba Da Bing!【*6月分】
5. Wolf Eyes / Black Wing Over The Sand / Ideal Recordings
6. *September Collective / All The Birds Were Anarchists / Mosz【*6月分】
7. Melt Banana / Bambi’S Dilemma / A-Zap
8. Nonloc / Between Hemispheres / Strange Attractors
9. Andrew Bird / Armchair Apocrypha / Fat Possum
10. Pjusk / Sart / 12K
【注:*印のあるものは6月入荷分で来月チャート扱いのアイテムです】

何と言いますか初めまして。店長からのご指名を受けましてチャートに参戦することとなりました国井と申します。ちなみに厳密にはスタッフではありません。一言で言えば何でしょうか、、う〜ん、まあ影武者ですね。そういう認識でお願いします。
まずはSunn O)))初来日体感して来ました!鼓膜と言うよりは腰に来る、「アンプ3段積み10台」による超絶重低音は圧倒的でした。その衝撃もいまだ覚めやらぬ今日この頃なのですが、何と言っても7年ぶりのシェラックですよ。最初は「あれ、音小さいかな?」と思うのですが、聴きすすめるとやっぱり問答無用にカッコイイです、ホントに。オルタナ最強トリオ完全復活です。Growingは名前の通り常に成長していますが、本作で完全にネクスト・レベルに達した印象。Pan Sonicもサウンドの幅がぐっと広がって、良い意味で「ポップ」になってます。随所でフィーチャーされているアイスランドのチェロ奏者Hidur Gudnadottirも良い仕事してます。
余談ですが、高校卒業以来一度も会っていなかった同級生から先日いきなりメールが来ました。そこにはどういう訳か、「国井はプロレスの雑誌に記事書いてるらしいけど本当?」という質問が。。どうやら実家の方ではそういう噂があるらしいです。面白いのでその質問には一切答えませんでした。数年後に話が膨らんで、「あいつはレスラーやってるらしい」くらいになることを期待しています。

(国井)