12. October 2006 / staffs’ best
金曜日, 11月 10th, 2006
すっかり冷え込んで参りました。
今日は着てくる物を間違えたと気付くこと、多しです。
季節の変わり目はお体にお気をつけて。
さて、先月のベストです。
Bonobo 『Days To Come』 (Ninja Tune) |
Nikki Sudden 『Truth Doesn’t Matter』 (Secretly Canadian) |
Drumcorps 『Grist』 AD Noiseam |
1. Bonobo / Days To Come / Ninja Tune
2. Nikki Sudden / Truth Doesn’r Matter / Secretly Canadian
3. Drumcorps / Grist / AD Noiseam
4. Holy Smokes / Talk To Your Kids About Gangs/ Skin Graft
5. Beach House / Beach House / Carpark
6. Forest Jackson / Cymbalism / Mosz Records
7. Annuals / Be He Me / Ace Fu
8. John Spring / Superman Days / Sub Static
当時、まだ二十歳そこそこの小僧にNikki Suddenの音楽はとても渋かった。Creationが彼のリリースをした訳は知らないけど、おかげで僕は彼の音楽に触れる機会を頂いた。Swell Maps, The Jacobitesというバンドで活動していたことも後に知るが、その当時の音楽をリアルタイムで体験してない僕にとっては、常に課題としてつきまとった。そうこうしているうちに、Creationは彼の作品のリリースを続け、理由は解らないけど僕も毎度買うサイクルが続いた。その後レーベルを変えながらも年に一枚ペースでリリースを重ねられるのだが、僕は暫くの間、彼の音楽に触れる機会を失うことになる。しかし、Secretly Canadianが再発シリーズを始めたことで彼との再会を果たす。だがしかし、残念ながら待望の新作は彼との最期の再会となってしまった。だけど、僕にはあなたの音楽を聴き続ける理由がたくさん残っている。いつまでもありがとう。
(柳沢)
1. Brighter / Out to Sea / Matinee
2. Mahogany / Connectibity! / Darla
3. Nuuro / All Clear / Sound Sister
4. Childs / Yui / Static Discos
5. Rickard Javerling / Two Times Five Lullaby / Yesternow
6. FM3 + Dou Wei / Guan Yin / Lona Records
7. Goslings / Grandeur Of Hair / Archive
8. Bardo Pond / Live in Philadelphia / Archive
9. Dream/Aktion Unit / Blood Shadow Rampage / Volcanic Tongue
ギター・ロック/ポップ・フォーエヴァーな最近の僕であります。
アヴァンだ、ドローンだとほざいてみても、10代のときにThe Smithsの”Asleep”を聴きながら、枕を涙で濡らした過去は消えません。
Primal Screamは”Sonic Flower Groove”のころが一番良かったとためらいなく豪語できる僕が泣いたのは、Brighter。
Mahoganyは、まさかの復活劇。オリジネイター・オブ・ドリーム・ポップの意地を見た。
シューゲやってた人って、何かと「歌」に向かいがちです。
ex-Slowdive組なんてみんなそうだし、ex-Seefeelの女性Vo.もJanuaryだし、ex-RIDEのAndy Bellなんてギターすら捨てて、Oasisですよ。
でも、僕は霞がかった中に垣間見える、甘いメロディーが好き。
フワフワの毛の中にチロリと存在する、にゃんこのおっぱいが好き。
おっと、あぶない方向に話がそれかけたところで、再びチャートの話を。
やはり、僕が特筆したいのは、アシッド・フォーク・ミーツ・ノイズな独自の道を行くGoslingsをはじめとする、Archiveレーベル勢。
特殊ジャケット同様、一定のジャンルに収納しにくいところが素晴らしい。
FM3は、ブッダ・マシーンでちょっと色物的に見てしまいましたが、こんなに素晴らしかったとは。驚きました。
空気の乾燥と、秋の花粉と、にゃんこの毛の生え替わりの時期で大変です。みなさんもお気をつけて。
(藤井)
Luomo 『Paper Tigers』 (Huume Recording) |
Part Timer 『Part Timer 』 (Moteer) |
Tamas Wells 『A Plea En Vendredi』 (Inpartmaint) |
1. Luomo / Paper Tigers / Huume Recording
2. Part Timer / Part Timer / Moteer
3. Tamas Wells / A Plea En Vendredi / Inpartmaint
4. A Taste Of Ra / A Taste Of Ra (II) / Hapna
5. Eugene Carchsio and Leighton Craig / Leaves / Natureship
6. FM3 + Dou Wei / Guan Yin / Sub Rosa
7. Janek Schaefer / In the last hour / Room 40
8. Philip Glass / Uakti: Aguas da Amazonia / Orange Mountain
9. Philip Glass / Analog / Orange Mountain
10. Es / A Love Cycle / Fonal Records
11. Sufjan Stevens / Avalanche: Outtakes and Extras From The Illiinois Album / Asthmatic Kitty
先月はなんと言ってもLuomoばかり聴いてました。当時の気分(新鮮さ)や曲の派手さから言って、前作のほうが好きという声が多そうですが、本能的なプロダクションと曲に感じるSEXY(笑)には、思わずあがります!以下は順不同で、Part Timerは、何気なくいいのがすごく良くてClicketsもツボにハマったことを考えると波長があうのだろう。Tamasは、自分がもっとセンチメンタルなモードだったら、涙が出てたと思うくらいに響いた良作。A Taste of Raは、ラストトラックが、フリーフォーク名曲集があれば間違いなく入るくらいに良かった。Eugene Carchisio..は、数あるフィールドレコーディングの試みの中でも、個人的に今もっとも気分なバランスだった。FM3..は、東洋の民族楽器がプロセッシングされた響きが思ったよりも新鮮で深かった。Janek Schaeferは、割とプレーンなドローンなのに、その豊潤な味わいにベテラン魂(職人気質)を感じた。Philip Glassやナイマンは、昔から薄味な感じがしてそんなに手が伸びなかったけど、大好きなUakti(これは、好みの薄味!)と組んで、とてもいい雰囲気を出していた。もう1作のAnalogのほうも気分的にオプラな感じに高揚した。Esも、インスタントなロマンの匂いに、逆に反応してしまった。最後にSufjanは、ちょい前の作品ですが、アウトテイク集だと思ってあなどっていたら、とんでもない良作でした!
(mondii)
R.Keenan Lawler 『Music For The Bluegrass States』 (Xeric) |
Narita Munehiro 『Ethel: solo live』 (Archive) |
aMute 『The Sea Horse Limbo』 Intr_Version |
1. R.Keenan Lawler / Music For The Bluegrass States /Xeric
2. Narita Munehiro/ Ethel: solo live /Archive
3. aMute / The Sea Horse Limbo/ Intr_Version
4. Rickard Javerling / Two Times Five Lullaby / Yesternow
5. A Taste Of Ra / A Taste Of Ra (II) / Hapna
6. Kill The Vultures/ The Careless Flame/ Jib Door
7. Bonobo / Days To Come / Ninja Tune
8. Tetuzi Akiyama/Oren Ambarchi/Alan Licht / Willow Weep and Moan For Me / Antiopic
去年のとある寒い日に、成田宗弘さんと、臼井弘行さんのデュオのライヴを見た。臼井さんは、ゴーストのメンバーで、Lという名義でソロ作品を1枚リリースしているのだが(“Holy Letter”、VHFから再発されている)、そのライヴは、ちょうど臼井さんが、久々に(本当にひさびさに、長い長いブランクを経て)Six Organs of AdmittanceことBen Chasnyとのコラボレーション・August Bornのアルバム(“August Born”, Drag City) をリリースしてしばらく経った頃で、私は当時関わっていた雑誌でそのアルバムについて原稿を書くことになっていたこともあり、どうしても観る必要を感じて、会場に行ったのだった。
成田さんのエレクトリック・ギターと臼井さんのドラムス/パーカッションによるその演奏は、圧巻、の一言に尽きた。臼井さんのパーカッションは、こう言うと誤解をされてしまうかもしれないが、なにか儀式的な、祭祀の祈りのようなものに近いのではないかと感じた。ウィンドチャイムをさっと一揺れさせる腕の動きすら、そのようなものを感じさせた。そして、成田さんのギターは、そのドラム/パーカッションを徹底的にサポートしていた。サイケデリック/アヴァン/ロック/ジャズ/インプロ…そういった言葉では何も言い当てられない、「ギターそのもの」という音楽、だった。身体がガタガタと震えてしまった。それは、寒さのせいだけではなかった。
たった一年前なのに随分昔のことのように感じるほど、今はその頃とまったく違う環境にいて、環境が違うから手段や方法は当然変わってくるけれど、でも目指していることは結局ひとつながりのことなんだと気付いたりする。ワルシャワのライヴ企画に成田さんを招くことができて、そんな機会に恵まれて、自分はまったくツイてる人間だと思う。11月22日のネスト、楽しみです。
(薮崎)