9. June - July 2006 / staffs’ best
木曜日, 8月 10th, 2006
お待たせしました!
しかし!、ウェブサイトのマイナー・チェンジとともにお届けします!
仕切り直したこのチャート・コーナーだけでなく、コラムなども充実させていくので、よろしくお願いします!!
TRS-80 『Mystery Crash』 (One Cell) |
Brightblack Morning Light 『Brightblack Morning Light』 (Matador) |
Jazkamer 『Metal Music Machine』 (Smalltown Superjazz) |
1. TRS-80 / Mystery Crash / One Cell
2. Brightblack Morning Light / Brightblack Morning Light / Matador
3. Jazkamer / Metal Music Machine / Smalltown Superjazz
4. Nick Castro And The Poison Tree / Come Into Our House / Strange Attractors Audio House
5. Kaada / Music For Moviebikers / Ipecac Recording
6. Bardo Pond / Tickets Crystals / ATP Recording
7. Tim Exile / Tim Exile’s Nuisance Gabbaret Lounge / Planet Mu
8. Bodycode / The Conservation of Electric Charge / Spectral Sound
9. Peeping Tom / Peeping Tom / Ipecac Recording
10. Cursor Miner / Danceflaw / Lo Recordings
11. Leafcutter John / The Forest And The Sea / Staubgold
12. Amps For Christ / Every Eleven Seconds / 5 Rue Christine
今回もここ2ヶ月からのセレクトでごめんなさい。
わりと大味なサウンドが占めていること、夏です。
花火をどかーんと打ち上げて、男らしくいってみました。
しかし、2年連続で見る花火は眠くなることを知りました。
TRS-80が大玉を打ち上げました。どっか~ん!
(柳沢)
Shapes And Sizes 『s/t 』 (Asthmatic Kitty) |
Yuichiro Fujimoto 『The Mountain Record』 (Ahornfelder) |
Bardo Pond 『Tickets Crystals』 ( ATP Recordings) |
1. Shapes And Sizes / s/t / Asthmatic Kitty
2. Yuichiro Fujimoto / The Mountain Record / Ahornfelder
3. Bardo Pond / Tickets Crystals / ATP Recordings
4. Bill Wells & Maher Shalal Hash Baz / Osaka Bridge / Karaoke Kalk
5. Asobi Seksu / Citrus / Friendly Fire
6. MV & EE With The Bummer Road / Mother of Thousands / Time-Lag Records
7. Raccoo-oo-oon / The Cave of Spirits Forever / Time-Lag Records
8. Metallic Falcons / Desert Doughnuts / Voodoo Eros
9. Lisa Germano / In The Maybe World / Young God
10. Nick Castro And The Poison Tree / Come Into Our House / Strange Attractors Audio House
(ファースト)ガンダムがようやくDVDになるっ!!と思ってたら、レンタルはもう出てました。
当然のごとく見てます。
画面に向かって、名台詞を唱和しています。
1は、何かと(各所の)シーンを賑わしてくれるカナダ出身。このバンドも1曲の中でころころ曲調が変わるというか、やりたいことを突っ込んでいる感じで、そのどれもが良くて、驚異です。
2の藤本さんは、気付かぬうちにするりと心に侵入してくるというか、油断していると泣いてしまいそうになる。セックスやヴァイオレンスとは最も無縁の音楽だけど、性質的には最もそれらに近い。危険だ!
3は、ウォール・オブ・轟音ギターが売りかと思いきや、今回は楽曲性を重視。別動隊活動も活発になってきて、今絶好調のバンドです。
4は、何故かBelle And Sebastianの”Tigermilk”を思い起こしてしまう、おぼろげな切なさを感じました。
5は、シューゲイザー関係ではひさびさにアルバム全体で良かった。日本人がヴォーカルですが、確かにHartfieldとかCruyff In The Bedroomといった日本のシューゲイザーや、Clairecordsの一番良かったころを思い出しましたよ。
Time-Lagの2枚は、同時期リリースでMV/EEに注目が集まりがちですが、Raccoo-oo-oonの面白さはなかなかないです。こっちにも光を。
あとは、多様化するアヴァン・ロックにあって、シーンを集約しつつ、トラディショナルなまでのソング・ライティングを融合させた、素晴らしい作品たち。ここに挙げてなくても、そういった作品は、Espersにはじまり、続々出てきています。今後も傑作登場の予感がびしばしする分野です。
さあ、来月も色んな音楽の性能を見せてもらいたいものですね。
(藤井)
Charalambides 『A Vintage Burden』 (Kranky) |
Tom Carter 『Glyph』 (Digitalis) |
Keijo & Free Players 『After At Once』 (Digitalis) |
1. Charalambides / A Vintage Burden / Kranky
2. Tom Carter / Glyph / Digitalis
3. Keijo & Free Players / After At Once / Digitalis
4. Yuichiro Fujimoto / The Moutain Record / Ahomfelder
5. Juana Molina / Son / Domino
6. Alva Noto / For / Line
7. Giuseppe Ielasi / s/t / Hapna
8. Remote_ / Changes in Style / Concentrated People
9. Inch Time / As The Moon Draw Water / Static Caravan
10. Milton Nascimento / Minas / Water
1は、この数ヶ月間に何回聞いただろうか・・歌ものとしての楽曲も、川の流れのような構成も素晴らしいし、なによりも優しく糸を紡ぐようなギターは涙もの!心の底から感銘を受けました。
以下順不同で、2は、1のtom carterソロのリイシューでとても力強い内容。1を愛聴したあとに聞くとなおさら感慨深い。
3は、2と同じデジタリスのもので前作がとても良かったが、今回も気負いなく音を鳴らしていくような感覚が素敵、そしてかなりB級・・吹き荒れる風の中、ホーミーコーラス入りで、よぼよぼ歌っているラストは果たして感動するところなのだろうか?
4の藤本くんのも、テイストはだいぶ違えども同じようにスキだらけで、ただただ素朴に音を鳴らしているような感覚が妙にグッとくる。こんなアーティストが日本にいるのはとても嬉しいし、実は5のフアナとそう遠くはないフィーリングだと思う。彼が主催するpower shovel audioも注目で、店舗のほうで特設コーナーを展開してます。
6と7は、今までの作風とは微妙に違うが、それでもハイクオリティーなのに脱帽。8と9は、ズバ抜けた感触はないものの、そこが良くて仕事のBGMに最適。そして最後の10は、名盤すぎてチャートとかには相応しくないかもだけど、挙げずにはいられません!お盆に帰郷できない人は、これを聴いて遠い故郷を見つめてください。
それでワルシャワ・レーベルのwimmの最新情報です。MR COOPERのワールドワイド盤が、いよいよ9/15に全世界リリースされます。
乞うご期待!
(mondii)
Peeping Tom 『Peeping Tom』 (Ipecac Recording) |
Jazkamer 『Metal Music Machine』 (Smalltown Superjazz) |
Lisa Germano 『In The Maybe World』 (Young God) |
1. Peeping Tom / Peeping Tom / Ipecac Recording
2. Jazkamer / Metal Music Machine / Smalltown Superjazz
3. Lisa Germano / In The Maybe World / Young God
4. Nick Castro And The Poison Tree / Come Into Our House / Strange Attractors Audio House
5. Charalambides / A Vintage Burden / Kranky
2カ月前の記憶を絞り出すのって結構タイヘンなんですね。記憶というのは、時間の経過によってではなく、インパクトによってその鮮明度合いが変わってくるわけですから(当たり前)、このチャートは自然とインパクト重視っぽいラインナップになってしまうものでして……。そんな中でも家でじっくりしっとり泣き濡れた(?)のはこの2枚。
Charalambidesの新譜『A Vintage Burden』の音楽的成熟には本当に感動しました。何より長尺曲の中のトム・カーターのギターソロには本当に痺れました。ここ、このアルバムのまごうことなきハイライトでしょう。これをやるのがトムの目的だったのではないでしょうか。そんなことを思わせるほどに、今どきこんなギター弾く人はいないだろ!っていうくらいヤバいレイド・バックぶり。最高です。また、Lisa Germanoの『In The Maybe World』は、一聴すると「ウェルメイドな歌ものアコーティスティックの王道」という感じなのですが、耳を澄ましてよく聴くと、そこかしこに壊れた/綻びたサイケデリアの片鱗が聞こえてくるという発見があり、そこがとてもスリリングな音楽体験でした。よく見るとジャケのイラストは、鳥さんたちが死んだウサギさんを嘴でつついていてウサギさん血まみれ、という一筋縄ではいかない陰惨さが垣間見えるジャケットで、音も然り。人生、ひいては生死の、揺るがなさと露悪的な必然とどうにもならない残酷さと凛とした一筋の美しさ、などというものを感じました。ちょっと飛躍しますが、アルノー・デプレシャン監督の映画『キングス&クイーン』の感触とリンクしています。In The Maybe World、なのです、われわれすべての人間は。
Nick Castro And The Poison Treeは、新世代のフリーフォーク系サウンドは数あれど、その中でも間違いなく頭抜けた存在。前作に引き続き今回も埋没しない確固たるユニークネスが感じられる、今注目のバンドだと思います。久々に出たDream Magazineではなななんとあのマッツ・グスタフソンがインタビューしていたりしていてなにげに要チェキなのです。あーこの人たちのライブ観たいですね。誰かよびましょうよ!!
そして、1&2位のJazkamerとPeeping Tomはとにかく熱い・暑い・厚いの三拍子揃った益荒男盤です。燃えます。なんてったって、Metal Music Machineですよ。ルーリードのMetal Machine Musicと聴き比べてもいいし聴き比べなくてもいいです。正直。この3つのMが揃ってるだけで777的心の大フィーバー です。Peeping Tomは、のっけからぶっ壊れたマイク・パットン将軍の、そのツヤテリハリにうっとり興奮。ダサさとアーバンさを危ういバランスで行き来すると本気でカッコよくなってしまうという好例ではないでしょうか。こういう、“ハマると偏愛”みたいな音楽に出会うと心底ワクワクしちゃいますねー。
(薮崎)