April - May 2006 / staffs’ best
土曜日, 6月 10th, 2006
連続で2ヶ月間更新を怠ってしまいました。。申し訳ございません。今月も2ヶ月分からのセレクトです。
Growing 『Color Wheel 』 (Mega Blade) |
Flin Flon 『Dixie』 (TeenBeat Records”) |
Boxcutter 『Oneiric 』 (Planet Mu) |
album
1. Growing / Color Wheel / Mega Blade
2. Flin Flon / Dixie / TeenBeat Records
3. Boxcutter / Oneiric / Planet Mu
4. Bed / New Lines / Ici D’ailleurs
5. Tanakh / Ardent Fevers / Alien8 Recordings
6. Beirut / Gulag Orkestar / Ba Da Bing!
7. Spank Rock / Yo Yo Yo Yo Yo / Big Dada
8. Shearwater / Palo Santo / Misra
9. Soloal One / Who I Am? / Romz
10. Final Fantasy / He Poos Clouds / Tomlab
11. Espers / II / Drag City
single
1. Tomorrow’s Friend / Say Hay / Tomorrow’s Friend
さて、試合時間が問題です。帰って観ようとしたら間に合わない、だからアンテナ買ってお店のモニターで観ておこうかと考えております。そういえば前回もお店で観てましたっけね。
また、2ヶ月分・・。長らくお待たせしてしまったこともあるので、今回は確認するようにひとつずつやっていきましょう。Growingはヘヴィー・ドローン界においては最もカタルシスを備えたバンドだと思います。永遠に続く豪腕ドローンに一筋の光を与えてくれるようなこの世界ははまると抜け出せません。CDのリリースも後ほどあるはずです。Flin Flonに関しては無抵抗で支持してしまいます。しかたがありません、Marc Robinsonのやること全てが好きなんです。また帰ってきてくれて本当にかんげぎでぢだぁ。TeenBeatから同時リリースのBossanovaにも注目でしょう。攻勢に出るPlanet Muから他レーベルで力を付け、ビッグ・レーベル進出となったBoxcutter。グライムが極端なツール・ミュージックへと向かう最中、Boxcutterは多彩な武器で攻撃してきます。引き算の美学にも賛成ですが、構造能力の高さにストレートにノックアウトです。メジャー・シーンからインディーにある意味格下げになるバンドの多くは、意外といい作品残す傾向にあると思います。だぶん、肩の荷が外れで自分たちの好きなことがやれるのがいいのでしょうか。このBedもそれに値します。と、いうかフランスのメジャー・シーン時代が謎ですが、こんないい音楽が隠れていたんですね。Sea And Cake meets Aloha的なサウンドで虜になりました。なんかの勘違いかたまたまだったのか分からないのですが、Tanakhってこんな音だったっけ??と、思わせる内容であの少々猟奇的な部分があったイメージでしたが、今回は美しい旋律で実に爽やか。もちろん爽やかと言っても彼らなりにですが。ジプシー/バルカン・ミュージックを取り入れた新しい動きの中でもこのBeirutは別次元です。まだ10代ということも驚きですが、大人びた伝統曲に若者らしい部分も見え隠れするあたりもくすぐられるとこですね。ちなみにジャケットのおばちゃんは無関係です。シングルでみんな燃え尽きてしまった感もありますが、Spank Rockのアルバムも良いです。むしろシングルにはない緩く、軽い部分もあって楽しめちゃいます。Shearwaterは普通にロックじゃんっ!って所と微妙なマイナー調のメロディーが個人的にツボなんでしょうけど、それにしても人気薄・・。大逆転万馬券クラスです。Soloal Oneには素直に驚かされます。ここまで広いアイディアと構成力を持ったアーティストもそうはいません。個性というか、なんかエライです。そしてFinal Fantasyもかなりの才人だと思います。たぶん、初期の頃と比べるとTomlabって方向性もだいぶ変わって、少し敬遠されてる所もあるかも知れませんが、絶妙に面白いものを出してきていると思います。風変わりポップで、Why?とかのセンスが分かるなら絶対好きなはず。だってLo-Fiですもんね。で、最後に今年最も輝けるアルバムのひとつになるであろうEspersでおしまいです。
オマケにシングルからひとつ、Tomorrow’s Friend。今後にかなり期待しておきます。Shy ChildもリリースしているSay Hayですが、どうやら方向性をこちら方面へ変えてきている模様です。
(柳沢)
Espers 『II』 (Drag City) |
Feathers 『s/t』 (Gnomonsong) |
Pan American 『For Waiting, For Chasing』 ( Mosz Records) |
1. Espers / II / Drag City
2. Feathers / s/t / Gnomonsong
3. Pan American / For Waiting, For Chasing / Mosz Records
4. Innocence Mission / Birds of My Neighnorhood / Badman Recording Co
5. Gregor Samsa / 27/36 / Own Records
6. Monster Movie / All Lost / Graveface
7. Taylor Deupree / Northern / 12K
8. I’m Not A Gun / We Think As Instruments / City Centre Offices
9. Jon Auer / Songs From The Year Of Our Demise / Pattern25
10. Reminder / Continuum / Eastern Developments
日本がグループリーグを突破できるかより、横浜FCがJ1に上がるかの方が一大関心事です。
ここのところは、何だか歌ものメインに聴いていた気がします。
フリー・フォークだけでなく、音飾の面においてエレクトロニカ、アンサンブルの面においてポストロックもがっつり吸収した上で飛び抜けてしまった、時代の最終兵器Espersはもっと大きなフィールドで語られ、聴かれる存在になりそう。
同じくフリー・フォーキーな手触りを持ちながら、しっかりとした楽曲性を持つFeathersも、多くの人に愛されそう。
Kranky一筋のPan Americanが、個人的にMartin Siewertの傑作が未だに記憶から色褪せないMoszへ。今後どうするんでしょう。。でも、傑作。
また、歌なんてとうの昔からやっているわというベテランInnocence Missionのリイッシューもタイムリーでした。
一方、僕がずっと着目しているネオ・シューゲイズ~ドリーム・ポップ一派からのGregor Samsaは、もうSigur Rosクラスまで届こうかという彼岸の見せっぷり。Dreamendなんかとともに大注目しています。Clairecords勢ももう1回元気出して欲しいです。日本のCruyff In The Bedroom、ドラマー脱退に涙。
こういうベタなのも好きです、Monster Movie。英国インディー界の演歌です。メランコリー垂れ流し。涙を流して、俯き加減。でも、ちょっと明日を見ようとしてみる。
Taylor Deupreeは、杉本佳一 (Fourcolor, Minamo, etc.)的叙情に走り出していて、面白かったです。
I’m Not A Gunは、ふらりと当店に立ち寄ってくれたこともあるのですが、この音を聴いた後だったら、ベタながら個人的にサインをねだっていたかもしれません。
Jon Auer (ex-Posies)は、こんなに綺麗な音のギターと声を未だに維持していることに驚異です。
Reminderは、普段ビートものにそんなに熱心じゃないのですが、かっこよいと思いました。
(藤井)
『She’s A Dancing Machine 』 (M_NUS) |
*ここは普段リリース済みの作品を紹介するコーナーなのデスガ、これは今後リリース予定の新譜です。ルール違反です。ごめんなさい。
1. MAGDA / She’s A Dancing Machine / M_NUS
モントリオールでマグダのDJ観てきたわけです。共同でアンダーラインを運営するトロイ・ピアースと一緒に、コンピュータを3台、エフェクター2台、タンテ2台を使って、二人で同時にミックスとかミキサー操作をしてました。
日本でDJするとかなりアゲ気味な彼女も、この時はBPM118程度のユルーいディープミニマルを淡々とかけていて、野外だったこともあって実にまったり。ミックス操作で手が空いた時にはすかさずサンドイッチとかクッキーとか、食ったり飲んだりばかりしていて、それも3時間フルに食べっぱなしで、それでもちっちゃくて痩せてるマグダはきっと常人と少し異なる消化器官の構造をお持ちなんでしょう。しかも、マグダはサンドイッチをほおばる度に照れ隠しにお笑いになるのですが、その笑顔にこそ、なによりお客さんの興味が集中していたと思います。
さて、そもそも僕はマグダが見たいとかあんまし思わないんですが、なんで世のオトコどもはマグダのルックスとか男勝りのディープミニマルを珍重するのでしょうか。ただの食いしんぼうじゃん。わかんない。ソニア・ムーナーとかもわかんない。かわいいっていうだけでその音楽性までを判断してはいけないと思います。したがってサンドイッチを食ってばかりで食ってる暇があるならもっとミックスに集中するべきだという意見もたくさんありましたし、そちらの意見の方が正しいです。正論です。
さらにそもそもマグダはなぜ食ってばかりなのですか。食前食後の軽い運動にちょこっとDJプレイ、そんなノリなのですか。僕は賛成ですが。いや賛成なのは完璧なマグダの照れ隠しが観れたからじゃないです。なんとなくいいからです。僕はおねえさんの照れ笑いとか、そういうものは大好きです。
いや問題なのはおねえさんの照れ笑いではなく食ってばかりだということです。べつに食ってもかまいませんが、食いすぎだと思います。
いやそうではなくて、なぜルックスで音楽性も判断しようとしてしまうのかということです。僕は賛成ですが。
すいません。まちがえました。もういいです。
(西山)
Root 70 『Heaps Dub』 (Nonplace) |
Black Boned Angel 『Bliss & Void Inseparable』 (20 Buck Spint) |
Solo Dos En Tijuana 『s/t 』 (Gutfeelingfu) |
1. Root 70 / Heaps Dub / Nonplace
2. Black Boned Angel / Bliss & Void Inseparable / 20 Buck Spint
3. Solo Dos En Tijuana / s/t / Gutfeelingfu
- Richard Youngs & Simon Wickham-Smith / 5 Years / VHF
ひょんなことからバイトすることになりました、薮崎です。こんにちは。warszawaには渋谷はクアトロビル時代も、吉祥寺の方も当然、そして今の渋谷のお店にもよく行っていまして。なんだか煮詰まったりすると赤提灯ならぬ赤い看板にフラフラと吸い寄せられていろいろ隙間産業的な音楽の開拓に勤しんだりしてたわけです。warszawaに行けばなんかある!、赤色のニクいヤツ、それがwarszawaです。客だったお店で働くのは不思議な心持ちがしますが、とりあえず、「warszawa」のスペルを何も見ずに書けるようになりました。結構書けないものなので試してみて下さい。さて、4-5月の新譜からセレクト、とのことですが、私はちょこっとさくっと3枚だけ。
まず、Root 70は、まったく予備知識なく店で爆音でかかっていたもので、即ノックアウト。むちゃくちゃ緊張感溢れるジャズです。サックスの音色にビビビーーーンときたんですが、リズムがもうすんばらしくクールでカッコいいのです。生ドラムっていいですよね。しかもレーベルがnonplaceってところにも、意外性と驚きで、これはヤラれました。バーントの職人芸もツボツボでキメキメ。
そして、やはりすごい男です、Black Boned Angel a.k.a. Campbell Kneale。その多作っぷりに今更ながらリスペクトです。PsiからBirchville Cat Motel名義とCampbell Kneale名義を同時期に出して、かと思ったら次は3枚同時リリースで、それらをようやく買ってホッと一息安心していたら、今度は暗黒寄りの別名義です。追いつきません。でもやっぱり聴くと最高なのです。ドゥーム・スラッジなパワー・ドローンで、燃えてきます。オーレン・アンバーチのようにSunn O)))と競演したりしないのでしょうか。是非してほしいです。
3枚目のSolo Dos En Tijuanaは、まったく知らなかったのですが、良いです。トラッドというものなのでしょうが、フォークロア的フォーク、かつやや南国寄りの天国系うたごころにハッとさせられます。全然違うのでしょうが、私の中で繋がったのは、日本の天才ギタリスト・戸張大輔の唯一のアルバム。戸張大輔が、狂気の沙汰のリバーブ具合の中で「あい~し~て~る~」と鼻にかかった甘い声で歌うときと同じヴァイヴを感じちゃいました。
(薮崎)
